映画『FALL/フォール』ネタバレ&感想!地上600mのサバイバルの結末とは

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映画『FALL/フォール』のネタバレあらすじ&感想を紹介します。

高さ600mの鉄塔の頂上に取り残された女性2人。

スマホの電波は入らず、周囲に人もいない。

手元にあるのはわずかな水や撮影用ドローンだけ。

あまりにも無力な彼女たちのサバイバルの結末とは…?

映画『FALL/フォール』の内容が気になっている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

映画『FALL/フォール』の作品情報

原題Fall
タイトルFALL/フォール
監督スコット・マン
脚本スコット・マン
ジョナサン・フランク
公開年2023年
キャストグレイス・キャロライン・カリー
バージニア・ガードナー ほか
制作国イギリス
アメリカ
上映時間107分
ジャンルスリラー

映画『FALL/フォール』のあらすじ【ネタバレなし】

ベッキーは最愛の夫・ダンを亡くし、悲しみに暮れていた。

そんな彼女を励まそうと、親友のハンターは高さ600mのテレビ塔に登ろうと提案する。

計画を実行し、危険なハシゴを登って頂上へたどり着いた2人。

つらい思いを振り切り、地上へ戻ろうとしたそのとき、老朽化したハシゴが崩れ落ちてしまう。

テレビ塔の頂上に取り残されてしまったのだ。

救助を呼ぼうにもスマホの電波は圏外。

この絶望的な状況から彼女たちは無事に生還できるのか……?

主な登場人物とキャスト

映画『FALL/フォール』の主な登場人物とキャストを紹介します。

ベッキー(演:グレイス・キャロライン・カリー)

約1年前に夫・ダンを事故で亡くし、今も立ち直れずにいます

そのせいで父親との関係がうまくいっていません。

以前は夫と親友のハンターと一緒によくロッククライミングをたのしんでいました。

ハンター(演:バージニア・ガードナー)

ベッキーの親友

多くのフォロワーを持つ動画配信者で、危険な挑戦をする動画を撮影しながら旅をしています。

姉御肌で活発な性格。

映画『FALL/フォール』のあらすじ【ネタバレあり】

映画『FALL/フォール』のあらすじを結末までネタバレありで紹介します。

地上600mへのクライミング

ベッキーは、夫・ダンと親友・ハンターとともにロッククライミングをたのしんでいた。

ところが不幸な事故でダンは崖から転落し、突然この世を去ってしまう

それから51週間が経ったが、ベッキーは酒に溺れてふさぎこんだままだ。

心配した父親が訪ねてきても突き放すのだった。

後日、ハンターがベッキーの自宅へやってきた

ダンの死後、ハンターは旅に出ていたが、ベッキーの父親に頼まれて様子を見に戻ってきたらしい。

悲しい過去から立ち直るために冒険をしようとハンターは提案する。

2人でB27テレビ塔に登り、その頂上からダンの遺灰を撒くという計画だ。

冒険好きだったダンならきっと喜んでくれるだろう。

はじめはあまり乗り気ではなかったベッキーだが、最終的に同行することを決意した。

B27テレビ塔の高さは約600mで、アメリカで4番目に高い建造物だ。

老朽化のため現在は使われていない。

テレビ塔の周囲2,3kmは立入禁止区域になっており、柵が張られている。

テレビ塔のふもとには、瀕死の野生動物を襲うハゲワシの姿。

ハンターがその不気味な様子を写真に撮ってSNSにアップすると、すぐにたくさんのいいねがついた。

ハンターは6万人のフォロワーを持つ動画配信者だ。

今回の冒険の様子も撮影して、あとでアップするという。

さっそくテレビ塔に登りはじめる2人。

ベッキーは何度も恐怖に負けそうになりながらも、ハンターとともになんとか頂上へ到着した。

頂上からの景色は想像以上のものだ。

スマホやドローンで撮影しながら、はしゃぐ2人。

ベッキーは困難な挑戦を果たしたことでどこか吹っ切れた様子だ。

そして、計画どおり頂上からダンの遺灰を撒いた。

絶望の幕開け

計画をやりとげた2人は、ハシゴを降りて地上へ戻ることに。

ところがベッキーが降り始めた瞬間、老朽化したハシゴが崩れ落ちてしまう

そのまま落下しそうになるベッキーを間一髪のところでハンターが引き上げ、事なきを得た。

とはいえ、ハシゴがなくては地上へ降りられない。

2人は地上600mの小さな足場の上に取り残されてしまったのだ。

スマホの電波は圏外で、20mほど下にあるアンテナの上にリュックを落としてしまったため飲み水もない。

どうすることもできない2人は、ひとまず救助を待つことに。

しかし、何時間経っても救助はこない

もしかしたら、もう少し低い場所ならスマホの電波が入るかもしれない。

そう考えた2人は、スマホをロープにくくりつけて下ろす、スニーカーのなかに入れて地上へ落とすなどの方法を試した。

2人の努力も虚しく、スマホで救助を呼ぶ試みは失敗に終わるのだった。

しばらくして、テレビ塔のふもとに1人の男性がやってくる。

2人は大声で助けを求めるが、男性は気づかずに立ち去ってしまった。

その夜、テレビ塔ふもとにいた2人組に気づいてもらうことに成功

安堵するベッキーとハンターだったが、その2人組は思わぬ行動をとる。

彼らはベッキーたちの車を盗んで、走り去ってしまったのだ。

この絶望的な状況に追い打ちをかけるように、ベッキーはある疑いを抱く。

ハンターとダンは浮気をしていたのではないか。

救助を待っている間に、意図せずその証拠を見つけてしまったからだ。

問いつめるとハンターは浮気を認め、心から謝罪した。

彼女は本気でダンのことを愛していたが、親友であるベッキーに悪いと思い、4ヶ月で別れたという。

ダンの死後、ハンターが旅に出ていたのは、愛する人を失ったことで親友を支える余裕がなかったからだ。

ここまで励ましあいながら救助を待っていた2人の間に重たい空気が流れるのだった。

託された希望

夜が明けたが、状況は何も変わらない。

水がなければ命に関わるだろう。

そう判断したハンターは、リュックを取るためにロープをつたって20m下にあるアンテナまで降りることに。

しかし、ロープの長さが少し足りず、アンテナにギリギリ届かない。

仕方なくロープから手を離し、決死の覚悟でアンテナに飛び移る。

無事にリュックを回収し、帰りは自撮り棒を引っかけてロープをつかんだ。

そして登りはじめたハンターだったが、途中で足を滑らせて落下してしまう。

おそるおそる下をのぞきこむベッキー。

ハンターはロープの先端に引っかけていたリュックにつかまったおかげで無事だ。

手をケガしてロープを登れなくなったハンターのために、ベッキーは必死にロープを引き上げる。

ハンターはなんとか頂上に戻ることができ、飲み水やドローンが入ったリュックも手に入れた。

2人はドローンを飛ばして近くのモーテルに助けを求めようとする

ところがベッキーが操縦をはじめてまもなく、バッテリー不足でドローンが手元に戻ってきた

希望を失い、パニック状態になるベッキー。

ハンターはそんな彼女をどうにか慰めようとするのだった。

その夜、ベッキーは頭上数mに灯るテレビ塔の電球を見て、打開策を思いつく。

それは、電球のソケットに充電プラグを接触させてドローンを充電するというもの。

出発前にハンターが教えてくれた裏ワザだ。

朝になり、ベッキーは細い電柱を命綱なしで懸命に登っていく

くじけそうになりながらも、ハンターが下から励ましてくれたおかげで電球にたどり着いた。

電柱にしがみついた状態で充電を開始すると、ハゲワシが襲いかかってくる。

ベッキーはそれを振り払いながら数時間耐え、見事ドローンの充電を完了した。

結末

人が多い時間帯を狙って再びドローンを飛ばす。

しかし、モーテルはもうすぐそこというところで、ドローンがトレーラーに激突して墜落

トレーラーの運転手はドローンに気づくことなく走り去ってしまった。

ベッキーは精神的にも身体的にも限界だ。

最後の望みをかけて、もう一度スマホを地上へ落とすしかない

スマホを保護するため、ベッキーはハンターが履いているスニーカーを貸してほしいと頼む。

ところが、ハンターは貸せないと答える。

スニーカーはここではなく、20mほど下にあるアンテナの上にあるから、と。

実はハンターが落下したとき、本当はリュックをつかめずにそのままアンテナに叩きつけられて死亡していた

残酷な現実を受け入れられないベッキーは、それからずっとハンターの幻覚を見ていたのだ。

ベッキーは絶望しながらも「生きたい」と強く思った。

こんなときに思い出すのは、いつも味方でいてくれた父親のことだ。

同じ頃、父親もベッキーを心配してなんとか連絡をとろうとしていた。

4日目の朝、ベッキーは襲いかかってきたハゲワシを捕まえ、生のまま食らいつく

生き残るにはエネルギーが必要だからだ。

今度こそスマホを無事に地上まで届けなければ助からないだろう。

そのためにはスニーカーのなかに入れるよりもスマホを厳重に保護しなければならない

ベッキーはロープをつたって20mほど下のアンテナに降りていく。

そこにはハンターの遺体

ベッキーはハンターの手を握り、「大好きだよ」と涙をこぼす。

そして何度も謝りながら遺体にスマホを押し込み、遺体ごと地上へ落とした

しばらくして、救急隊と父親がテレビ塔に駆けつけてきた

無事にSOSメッセージを送れたのだ。

救助されたベッキーは、父親にこれまでの態度を謝る。

そして2人は強く抱き合うのだった。

映画『FALL/フォール』の感想【ネタバレあり】

地上600mという圧倒的な高さ。

老朽化して今にも朽ちてしまいそうな鉄塔。

ヒヤヒヤするシーンの連続でした。

自分が高所に立たされているような感覚になり、手汗が止まらないんですよね。

「これは落ちたら詰むな」という緊迫感が映像からひしひしと伝わってきます。

サバイバルがはじまる前からハンターがハシゴをわざと揺らしたり、片手でぶら下がってみたり…。

思わず「やめてくれー!」と思ってしまいました。

ホラー映画は好きでよく見るのですが、それとはまた違った恐怖を味わえるのが新鮮です。

高さという名の暴力が強烈…。

あまりにも絶望的な状況すぎて、とても生還できると思えません。

この状況を抜け出すため、2人は知恵をしぼってさまざまな方法を試します。

機転とそれを実行できる身体能力が素晴らしい

飛び移ったり、登ったり、彼女たちだからこそなせる技ですよね。

終盤で、ハンターがすでに亡くなっていたことが明かされたときはびっくりしました。

たしかに、ベッキーの力でハンターを引き上げられるはずがありません。

しかもハンターが落ちて以降は、すべての行動がベッキー主体になっていましたしね。

最終的にはハンターの遺体をクッション代わりにして、スマホを地上に届けることに成功。

おかげでベッキーは救助されたものの、ハッピーエンドとは言えません

こんなことならハンターがとことん悪いヤツでいてくれたらよかったのに…。

友だち想いのいい人なんだよね、浮気はしたけど…。

個人的にはあの浮気設定は必要なかったのでは?と思っています(笑)。

映画『FALL/フォール』ネタバレ&感想まとめ

今回は、映画『FALL/フォール』のネタバレあらすじ&感想を紹介しました。

地上600mという絶望的な高さを嫌というほど感じる本作。

スリルを感じたいときにおすすめです。

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