映画『ファイナル・デスティネーション』のネタバレあらすじ&死因まとめを紹介します。
死の予兆を感じ、飛行機事故から生き残った7人。
しかし、これは新たな死の始まりに過ぎなかった。
死が迫る7人の運命とは…?
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ1作目にあたる本作。
あとのシリーズに続く重要な法則が明らかになります。
まだ見たことがない人も、シリーズをおさらいしたい人も、ぜひ本記事を参考にしてください。
映画『ファイナル・デスティネーション』の作品情報
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原題 | FINAL DESTINATION |
タイトル | ファイナル・デスティネーション |
監督 | ジェームズ・ウォン |
脚本 | グレン・モーガン ジェームズ・ウォン ジェフリー・レディック |
公開年 | 2001年 |
キャスト | デボン・サワ アリ・ラーター チャド・E・ドネッラ カー・スミス ほか |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 97分 |
ジャンル | ホラー |
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ一覧
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ一覧は以下のとおりです。
シリーズ | タイトル | 公開年 | 監督 |
---|---|---|---|
1作目 | ファイナル・デスティネーション | 2001年 | ジェームズ・ウォン |
2作目 | デッドコースター | 2003年 | デヴィッド・エリス |
3作目 | ファイナル・デッドコースター | 2006年 | ジェームズ・ウォン |
4作目 | ファイナル・デッドサーキット 3D | 2009年 | デヴィッド・R・エリス |
5作目 | ファイナル・デッドブリッジ | 2011年 | スティーヴン・クォーレ |
映画『ファイナル・デスティネーション』のあらすじ【ネタバレなし】
迫り来る死の予兆。危険は日常のすぐそばに潜んでいる。
高校生のアレックスは修学旅行でパリ行きの飛行機180便に乗り込むが、その飛行機が爆発する予知夢を見る。
搭乗前にも不吉な予兆を感じていた彼はパニックになり、クラスメイトのカーターとケンカになる。
収拾がつかなくなり、彼らを含むクラスメイトや教師たち7人は飛行機を降りることに。
7人が次の便を待っていると、さっきまで彼らが搭乗していた180便は空中で爆発し、飛行機に残ったクラスメイトたちは犠牲になった。
アレックスの不安が的中したのだ。
飛行機を降りたことで難を逃れた7人だったが、“死の予兆”が彼らに迫っていた……。
『ファイナル・デスティネーション』の感想【ネタバレなし】
まるでピタゴラスイッチ!趣向を凝らした死因が最高!
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの1作目。
ストーリー的には「”死の予兆”を感じる→がんばって回避する」という単純なものです。
何がおもしろいかというと、とにかく死因が凝っているところです。
死亡フラグが立ちまくるなかでいかに回避するか?
最終的な死因は何になるのか?
それが本作の見どころです。
少々グロめなシーンはありますが、それよりも「そうきたか!」という感心のような気持ちのほうが強いです。
おばけ的な怖さはありません。
驚きの死因の連続に「次はどう来る?」とわくわくします。
シリーズを通してどのようなストーリーになっていくのか、たのしみです。
以下、ネタバレを含みます。
『ファイナル・デスティネーション』の結末【ネタバレあり】
アレックスは180便の事故を予知したことで、周囲から不気味に思われ孤立していく。
彼は、死には予兆があると主張して警察に助けを求めたが、聞き入れてもらえなかった。
警察は一連の事件にアレックスが関与しているのではないかと疑っていたのだ。
そして、悲劇は180便の事故で終わりではなかった。
後日、アレックスの友人であるトッドが自殺してしまったのだ。
しかし、彼が亡くなった状況は不可解なものだった。
何が起こっているのか手がかりを得るため、アレックスはクラスメイトのクレアとともに、トッドが眠る遺体安置所へ忍び込む。
2人はそこで謎の男と出会う。
その男は「180便の事故やトッドの自殺は死の筋書きの一部であり、死を回避するには”予兆”を見逃さないこと」と語る。
そこでアレックスとクレアは、”予兆”を察知して死を回避しようとする。
しかし、その後もテリー、ヴァレリー、ビリー…、180便の事故から生き残った人間の不審な死が続く。
そんななか、アレックスは以下の”死の法則”を見つける。
- 本来、飛行機事故で死ぬはずだった順番で死が訪れる
(トッド→テリー→ヴァレリー→カーター→ビリー→クレア→アレックス) - 死ぬはずだった人を助けると、次の順番の人に標的が移る
なんとか生き残ったアレックス、クレア、カーターの3人は、180便の行き先だったパリに向かう。
そこで“死の予兆”はまだ終わっていないと悟ったアレックス。
すると交通事故が起こり、街灯が倒れたことで頭上から大きな看板が降ってくる。
とっさにカーターが突き飛ばしたおかげでアレックスは命拾いするも、落下の反動で戻ってきた看板がカーターに迫るのだった。
主な登場人物の死因
映画『ファイナル・デスティネーション』の主な登場人物の死因を”死の予兆”があった順番で紹介します。
トッド(演:チャド・E・ドネッラ)
アレックスの親友。双子の兄がいます。
兄からアレックスの様子を見てくるように言われ、飛行機を降りました。
180便の事故が原因で孤立するアレックスに寄り添う心優しい少年。
<死因>
トイレで用を足していると、排水管から液体が漏れてきます。
そのままバスルームでヒゲの手入れをしていると、カミソリで顔をケガしてしまいました。
その後、一度ラジカセのコンセントを挿れますが、すぐに抜いてバスルームにあった洗濯物を取りこむことに。
すると配管から漏れていた液体に足を滑らせ、物干し用のロープに首が引っかかり死亡。
テリー(演:アマンダ・デトマー)
アレックスのクラスメイトで、カーターの恋人。
カーターに付き添って飛行機を降りました。
爆発事故に囚われつづけるカーターにうんざりしている様子です。
<死因>
カーターとのデート中、街で偶然アレックスたちに遭遇。
カーターがアレックスと会うたびにケンカすることに嫌気が差しています。
「人生は一度きりだ」とカーターをいさめながら後ろ歩きしていたところ、バスにはねられ死亡。
ヴァレリー(演:クリステン・クローク)
アレックスたちの引率の教師。
彼らの付き添いで飛行機を降りました。
最初はもう1人の教師・ラリーが飛行機を降りるという話をしていましたが、彼のほうがパリに詳しいため、ヴァレリーが降りることに。
自分がラリーに飛行機へ戻るように言ったため、責任を感じているようです。
<死因>
自宅でお湯を沸かそうとしますが、コンロの火がなかなか点きません。
仕方なくマッチを使ってコンロに火を点けることに。
その後、お湯をマグカップに注ぎますが180便の事故を思い出し、動揺してお湯を捨ててしまいます。
落ち着くために冷たいウォッカをカップに注ぐと、温度差でカップにヒビが入り、漏れたウォッカがパソコンにかかります。
そのせいでショートしたパソコンが爆発し、破片が喉に突き刺さります。
止血のために包丁の上にかけてあった布巾を取ろうとしますが、誤って落とした包丁が突き刺さり死亡。
その後、点々とこぼれていたウォッカに引火し、自宅は爆発しました。
カーター(演:カー・スミス)
アレックスのクラスメイトで、テリーの恋人。
ケンカっぱやい性格です。
180便で「飛行機が爆発する」と騒ぐアレックスとケンカになり、飛行機を降ろされました。
<死因>
テリーを失ったことや、いずれは皆死ぬという絶望感から、アレックスたちを車に乗せて踏切で自殺を図ります。
アレックスたちの説得により踏切から車を出そうとしますが、なぜかエンジンがかかりません。
車を置いて外に出ようとしますが、ドアが開かずシートベルトも外せなくなってしまいます。
列車が迫るなか、間一髪のところでアレックスに助け出されました。
ここで一度は死を回避したものの、一連の事故から半年後。
180便の行き先であったパリで、アレックスたちと再会します。
交通事故により看板がアレックスを目がけて落下してきたところをかばって死亡。
ビリー(演:ショーン・ウィリアム・スコット)
アレックスのクラスメイト。
カーターにいつもからかわれていて、弱気な性格です。
ケンカのときたまたま近くにいたために巻き添えをくらって飛行機を降りました。
<死因>
カーターが踏切で自殺を図った際、車と列車が激突して金属片が線路に落ちました。
列車にはじき飛ばされたその破片が直撃し、頭を切断されて死亡。
クレア(演:アリ・ラーター)
アレックスたちとは特に接点のないクラスメイト。
「飛行機が爆発する」と騒ぐアレックスを見て、自身も嫌な予兆を感じていたことから飛行機を降りました。
<死因>※実際には亡くなっていません
風が強いある日の夜、雷が電線に落ちてショートしてしまいます。
火花を散らす電線の近くにいる愛犬を助けようと外に出ると、パラボラアンテナのようなものが落下してきて刺さりそうになります。
さらにパラボラアンテナのようなものが貯水槽を破壊したことで水があふれ出し、感電しそうに。
なんとか車に逃げ込みますが、ガレージにあったオイルが漏れてきて車は爆発寸前。
ギリギリのところでアレックスに助けられ、死を回避しました。
アレックス(演:デボン・サワ)
突然、不吉な予兆を感じるようになり、飛行機が爆発する夢を見たことから”死の予兆”を確信します。
180便の事故から生き残った人たちを助けようと奔走しますが、なかなか上手くいきません。
錆びた釣り針が刺さりそうになったり、バスに轢かれそうになったり、クレアを助けて一度心臓が止まったり…。
何度も死の危険から逃れ、最終的に生き残りました。
映画『ファイナル・デスティネーション』の感想【ネタバレあり】
どんな死を迎えるのかをたのしむ作品です。
呪いとか超常現象ではなく、あくまでも事故死なのがいいですね。
謎の力で死を遂げる系のホラーは多いですが、ピタゴラスイッチ式の事故死はめずしいです。
本作の死神のセンスはとても高いのでしょう。
死因はこれか?と思わせといて、想像もつかないような殺し方をしてくるのがたまりません。
風が吹いてきて、「これからやりますよ」と教えてくれるのも、見ている側としてはわかりやすくてありがたい。
97分という短い尺のなかでスピード感がちょうどいいです。
それにしても、遺体安置所で出会ったあの男は一体何者なのでしょうか?
“死の予兆”にやたら詳しいですし、あの人が死神としか思えないのですが…。
アレックスに「また会おう」と言っていますしね…。
続編を見れば答えがわかるのか、続きをたのしみにしようと思います。
本編の内容とはまったく関係ないのですが、序盤のクレアとラストのクレアの印象が違いすぎませんか。
めちゃくちゃ綺麗になっていますよね。
「あれ?こんな美女だったっけ?」と思いました。
(もちろん最初から美女なのですが)
映画『ファイナル・デスティネーション』の魅力
ここからは、『ファイナル・デスティネーション』の魅力を2つ紹介します。
魅力1:ピタゴラスイッチ的な事故死
本作では死神の死の筋書きどおりに人が死んでいくのですが、何か超常的な力で死ぬわけではありません。
日常にありふれたちょっとしたことがつながっていった結果、事故死に至るのです。
まさに死のピタゴラスイッチ。
もはや芸術です。
先に登場人物の死因を書きましたが、「どういうこと?」と思った方もいるかもしれません。
自分でも書きながら「ややこしいな」と思いました。
そのくらい手がこんでいるのです。
一筋縄ではいかない死因が本作の魅力です。
ここで、トッドの死因を例にとってみましょう。
トイレの配管から液体が流れてくる
↓
カミソリで肌を切ってしまう
↓
ハサミで鼻毛を処理(足元に迫る液体)
↓
ラジカセをつけるためにコンセントを触る(足元に迫る液体)
↓
洗濯物を取り込む
↓
液体に足を滑らせ、首にロープがからまる
死因はカミソリかな?と思わせて、ハサミかー、からの感電死?かと思いきや、まさかのロープ!
ことごとく裏切られました。
ミスリードのオンパレードです。
しかし、テリーはミスリードの暇もなくバスが直撃。
ビリーに至っては嘘やろ!?って感じでした。
カーターに向かって「次はお前が死ぬ番なんだ」と言うビリーの頭が突然スパーン。
緩急のつけ方がえげつないです。
不謹慎ですが、次はどんな死に方をするのかわくわくします。
魅力2:乱立する死亡フラグ
本作ではとにかく死亡フラグが乱立します。
作中に散りばめられたフラグを回収していくのもおもしろいです。
- 生徒たちの引率中に映る7:25を指す時計の針が十字架のように見える
(映画のオープニングにも十字架が映る) - 搭乗前にトイレで流れる曲がジョン・デンバーという墜落死した歌手のもの
- 先生が見つけたレコードもジョン・デンバーのもの
- 搭乗前に飛行機の下を通る車に「666」と書かれている
(「666」はキリスト教で不吉な数字とされている) - 雑誌や看板に「180」という数字が書かれている
(「180」は爆発した飛行機が180便ということから) - たまたま開いた雑誌のページが交通事故の記事
上記以外にも至るところに死亡フラグが出てきます。
細かくチェックしてみるのもおもしろいです。
まとめ
今回は、映画『ファイナル・デスティネーション』のネタバレあらすじ&死因まとめを紹介しました。
小さな出来事が連鎖して死をもたらすのがとてもおもしろかったです。
アレックスとクレアは本当に死の筋書きを回避できたのか?
この先のシリーズでどのように展開していくのか、期待が膨らみます。