映画『ファイナル・デッドコースター』のあらすじと登場人物の死因をネタバレありで紹介します。
会社の研修旅行中に橋の崩落事故を予知したサム。
同僚たちとともになんとか死をまぬがれましたが、その後も死につきまとわれることになり……。
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの5作目にあたる本作。
映画『ファイナル・デッドブリッジ』を見たことがない人も、あらためて復習したい人も、ぜひ本記事を参考にしてください。
映画『ファイナル・デッドブリッジ』の作品情報
By May be found at the following website: http://www.impawards.com/2011/final_destination_five_ver2.html, Fair use, Link
原題 | FINAL DESTINATION 5 |
タイトル | ファイナル・デッドブリッジ |
監督 | スティーヴン・クォーレ |
脚本 | エリック・ハイセラー |
公開年 | 2011年 |
出演 | ニコラス・ダゴスト エマ・ベル マイルズ・フィッシャー アーレン・エスカーペタ デヴィッド・ケックナー ほか |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 92分 |
ジャンル | ホラー |
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ一覧
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ一覧は以下のとおりです。
シリーズ | タイトル | 公開年 | 監督 |
---|---|---|---|
1作目 | ファイナル・デスティネーション | 2001年 | ジェームズ・ウォン |
2作目 | デッドコースター | 2003年 | デヴィッド・エリス |
3作目 | ファイナル・デッドコースター | 2006年 | ジェームズ・ウォン |
4作目 | ファイナル・デッドサーキット 3D | 2009年 | デヴィッド・R・エリス |
5作目 | ファイナル・デッドブリッジ | 2011年 | スティーヴン・クォーレ |
映画『ファイナル・デッドブリッジ』あらすじ【ネタバレなし】
忍び寄る”死の予兆”。それは誰も逃れられない運命。
プレサージ・ペーパー社に勤務するサムは、同僚たちと研修旅行に参加していた。
社員を乗せたバスが工事中の橋にさしかかったとき、サムは不吉な予知夢を見る。
橋が崩落し、同僚で元恋人のモリー以外の社員が死亡するというものだ。
あまりのリアルさに、サムはモリーを連れてバスを降りる。
何人かの社員が彼らを追いかけてバスを降りると、本当に橋が崩れ始めた。
サムの予知夢は現実になったのだ。
結局、バスを降りたサムを含む8人の社員だけが生き残った。
しかし、その後も”死の予兆”は彼らにつきまとい……。
映画『ファイナル・デッドブリッジ』感想【ネタバレなし】
新ルール追加でおもしろさ倍増!やりすぎ死のギミックがさらにパワーアップ
相変わらず凝りまくった死因がおもしろいです。
まず最初の予知夢の時点で凝り方がハンパないです。
もちろんシリーズ通して凝りまくっているのですが…。
橋というシチュエーションを活かして、とんでもない追いつめ方をするのが最高でした。
CGがちょっとチープですが、『ファイナル・デスティネーション』シリーズなら、これくらいがちょうどいいかもしれません。
今回は思わせぶりなピタゴラスイッチが多かった印象です。
そして本作では新たな死のルールが追加されたことで、おもしろさが増しています。
ルールが追加されたからこそ、登場人物の人間ドラマが引き立つんですよね。
あと、ラストの展開はかなり胸アツです。
思わずスタンディングオベーションしたくなりました。
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ好きにはたまりません。
以下、ネタバレを含みます
映画『ファイナル・デッドブリッジ』の結末
サムは亡くなった同僚たちの追悼式で謎の男に出会う。
その男は「死はあざむけない」と言い残して立ち去るが、サムはその言葉が妙に引っかかるのだった。
その後、事故から生き残ったキャンディスとアイザックが立て続けに死亡する。
サムがほかの同僚たちとともにアイザックが死亡した現場に駆けつけると、そこには追悼式で会った謎の男がいた。
何が起こっているのか問い詰めると、その男は答える。
悲惨な事故の生存者が次々と死んでいくのを何度も見たことがある。
サムたちは本来、橋の事故で死亡するはずだった。
しかし、予知夢を見たことで死を回避し、現実に歪みが生じたのだ。
生き残るには誰かを身代わりに殺して、その人の寿命をもらうしかない。
(ただし、モリーは予知夢で死亡しないため例外。)
その後、事故から生き残ったオリヴィアも死亡する。
サムは予知夢の内容を必死に思い出し、ある法則に気がつく。
生き残った同僚たちは、予知夢で死亡した順に死亡しているのだ。
謎の男の言葉は嘘ではなかった。
次は同僚のネイサンが死ぬはずだったが、事故でほかの人間が亡くなったことで、ネイサンは死を回避したのだ。
死の順番は次の人に移り、上司のデニスが死亡した。
次は同僚のピーターの番だ。
死を恐れたピーターは、生き残るためにモリーを殺害しようとする。
騒ぎを聞いてFBI捜査官が駆けつけてくると、ピーターは捜査官を射殺して寿命を得る。
続けてモリーを殺そうとするが、間一髪のところでサムがピーターを殺害して止める。
これにより、サムはピーターが殺害したFBI捜査官の寿命を得ることになった。
2週間後、死を回避したピーターとモリーはパリ行きの飛行機に搭乗した。
2人が乗った飛行機は、シリーズ1作目で爆発事故を起こしたあの180便。
爆発事故に巻き込まれた2人は死亡した。
同じ頃、死を回避したネイサンはバーにいた。
そこへ爆発した180便のタイヤが落下し、ネイサンも死亡。
実は、ネイサンの身代わりになった人間は頭に血の塊があり、いつ死んでもおかしくない状態だったのだ。
主な登場人物の死の順番と死因
映画『ファイナル・デッドブリッジ』では、サムの予知夢で死亡した順に”死の予兆”が現れました。
(誰かを身代わりにすることで順番を回避した人もいるので、実際に死亡する順番は入れ替わっています。)
予知夢で死亡した順番は以下のとおり。
ここからは、登場人物の死因を予知夢で死亡した順に紹介します。
※モリーだけは予知夢で生き残ったので、1番最後に紹介します。
キャンディス(演:エレン・ロー)
サムが働く会社の見習い社員。
サムと仲のいい同僚・ピーターの恋人です。
器械体操の選手でもあります。
予知夢では、橋から転落した際に、たまたま下を通りかかった船のマストに突き刺さって死亡しました。
<死因>
器械体操の練習場では、天井のエアコンが故障し、水が漏れています。
キャンディスが平均台で練習を始めると、天井から1本のネジが落ちてきます。
彼女はそれに気づいていませんでしたが、ネジを踏むことなく演技を終えました。
歩き出した彼女の足元には、天井から落ちてきた水と銅線がむき出しになったケーブル。
彼女はタオルで水をふいて感電を回避します。
続いて平行棒の練習を始めると、別の選手が平均台で演技を始めました。
その選手はネジを踏んでしまい、思わず近くにあった滑り止め用の粉が入ったカゴを倒してしまいます。
粉は扇風機の風で舞い散り、驚いたキャンディスは平行棒からの着地に失敗し、死亡。
彼女の身体は腰から折れ曲がるようなかたち(前屈の逆)になってしまいました。
アイザック(演:P・J・バーン)
サムの同僚。自称・女性の味方。
ひっきりなしに女性と連絡をとりあっている女性好き。
どうしてアイザックに女性が途切れないのかは謎です。
予知夢では、バスのトイレで女性と電話していたため逃げ遅れ、バスごと海に転落しました。
<死因>
橋の事故で亡くなった同僚のデスクから、中国人マッサージ店の利用券を発見。
エッチなことを期待してお店に行きますが、そこは本格的なマッサージ店でした。
プロの力強い施術で、ベッドの脚のネジが外れてしまいます。
続いて鍼治療に移り、身体や顔に大量の鍼を刺された状態に。
施術師は30分寝るように言い残して、部屋をあとにしました。
すると部屋で焚いていたお香の火種がタオルに落下し、燃え始めます。
アイザックは助けを求めますが、部屋の壁が厚いため声が届きません。
そのときベッドの脚が外れ、アイザックは鍼が刺さったまま顔面から落下し、血まみれに。
さらに落下の衝撃で消毒用アルコールのボトルが倒れます。
アイザックが部屋から逃げようとすると、携帯電話のバイブが鳴り始めます。
携帯電話の横には火のついたロウソクが。
バイブの振動でロウソクは床に落ち、あっという間にアルコールに引火。
アイザックは驚いて壁に激突しますが、少し手前で炎が止まったので無事でした。
しかし、壁にぶつかった衝撃で飾られていたブッダ像が落下し、頭を潰されて死亡。
オリヴィア(演:ジャクリーン・マッキネス・ウッド)
サムの同僚。ナイスバディなメガネ美女。
キャンディスとはあまり仲がよくないみたいです。
予知夢では、橋から転落したあと頭上から落ちてきた車が直撃して死亡しました。
<死因>
橋の事故のあと、レーシック手術を受けることにします。
手術が始まり、機械の下で身体を固定されるオリヴィア。
緊張のあまり、抱きしめていたクマのぬいぐるみの目を引きちぎってしまいます。
医師が少し席を外している間に、ウォーターサーバーの上に置かれた紙コップが落下。
紙コップの水がコンセントにかかり、機械から異常音が鳴るように。
身動きがとれないオリヴィアは、緊急停止ボタンが付いたコントローラーに手を伸ばしますが、誤って落としてしまいます。
コントローラーが落下した際に機械の作動ボタンを押してしまい、機械はレーザーを照射。
オリヴィアの目や手をレーザーで焼いていきます。
なんとか機械の下から脱出するも、彼女は混乱状態です。
異変に気づいた医師たちが駆けつけたそのとき。
床に落ちていたぬいぐるみの目に足をとられ、窓ガラスに激突。
そのままガラスを突き破って転落し、死亡しました。
落下の衝撃で飛び出たオリヴィアの目玉は、通りかかった車に轢かれてぺちゃんこに。
ネイサン(演:アーレン・エスカーペタ)
サムの同僚。会社の工場で副工場長をしています。
同じ工場の組合長であるロイとは犬猿の仲です。
予知夢では、橋を支えていたワイヤーが外れ、ワイヤーの先端に付いていた留め具が頭を直撃して死亡。
<死因>
工場でタイムカードをチェックしていたところ、ロイと言い争いに。
ネイサンは、頭上の機械が火花を散らしていることに気がつきます。
ここは危ないから離れようと言いますが、ロイは聞く耳を持ちません。
すると機械に付いていた金属製のフックが2人をめがけて落下してきます。
ネイサンは反射的に避けましたが、ロイはフックに頭を貫かれて死亡しました。
ロイが亡くなったことで、ネイサンは彼の寿命をもらうことになります。
しかし、ロイの頭には破裂寸前の血の塊があり、いつ死んでもおかしくない状態でした。
後日バーで飲んでいると、爆発事故を起こした180便のタイヤがお店に直撃し、天井に押し潰されて死亡。
デニス(演:デヴィッド・ケックナー)
サムの上司。時間にうるさく、イヤミな性格。
橋の事故のあとは、警察に社員の動きを報告するスパイごっこをたのしんでいます。
予知夢では、橋からの転落はまぬがれますが、工事現場にあった高温のアスファルトを頭からかぶって死亡。
<死因>
ロイの死後、工場にデニスやサムたちが集まってきました。
すると、工具箱から1本のスパナが落下。
すぐ下にあったモーターのような機械の回転に巻き込まれて、勢いよく飛ばされます。
そのスパナが頭を貫通し、死亡しました。
ピーター(演:マイルズ・フィッシャー)
サムと仲のいい同僚。キャンディスの恋人です。
明るく、気のいい性格でしたが、キャンディスの死をきっかけに人格が一変してしまいました。
唯一生き残るモリーに憎しみを抱き、彼女を殺害して自分は生き延びようとします。
予知夢では、サムと一緒に橋の柵につかまって転落を回避したものの、トラックの荷台からすべり落ちた鉄の棒に身体を貫かれて死亡。
落下した身体は、コンクリートでできた橋の基礎に直撃しました。
<死因>
サムのアルバイト先でモリーが食事しているところに現れたピーター。
ピーターは生き残るために誰かを殺そうと町を徘徊していましたが、誰も殺せませんでした。
恋人や同僚が次々と死亡しているのに、なぜモリーだけは生き残れるのか。
そんな理不尽な怒りを抱いたピーターは、モリーを殺そうと銃で襲いかかります。
そこへ銃声を聞いてFBI捜査官のジョンが駆けつけますが、ピーターはジョンを射殺しました。
ジョンの寿命をもらって死を回避したものの、FBI殺しの目撃者であるモリーを殺害しようと、ピーターは再び襲いかかります。
モリーを追いつめたところで、後ろからサムに鉄の串を刺され死亡しました。
サム(演:ニコラス・ダゴスト)
プレサージ・ペーパー社の営業担当。
一流のシェフになるという夢があり、夜はフランス料理店でアルバイトをしています。
モリーと交際していましたが、序盤でフラれてしまいました。
予知夢では、ピーターと一緒に橋の柵につかまって転落を回避したものの、トラックの荷台からすべり落ちた大きな金属板に身体を切断されて死亡。
<死因>
ピーターと揉み合いになった際、火のついたガスコンロの上に銃が落下し、暴発。
しかし、その直前にピーターを刺したことで死を回避し、弾は当たりませんでした。
2週間後、モリーと一緒にパリ行きの飛行機に搭乗します。
その飛行機は、シリーズ1作目で爆発事故を起こしたあの180便です。
飛行機が離陸してまもなくエンジンから発火。
そのまま機体ごと炎に包まれて死亡しました。
モリー(演:エマ・ベル)
サムの恋人。同僚でもあります。
サムがシェフの夢を叶えられるようにと別れを切り出しました。
しかし、橋での事故が関係を見つめなおすきっかけとなり、最終的にはサムと一緒にパリへ行くことに。
サムの予知夢では唯一生還した人物です。
<死因>
予知夢で最後まで生き残ったため、”死の予兆”につきまとわれることはありません。
ピーターに殺されそうになったものの、FBI捜査官のジョンやサムのおかげで死をまぬがれました。
その2週間後、サムと一緒にパリ行きの飛行機180便に搭乗します。
飛行機が離陸してまもなくエンジンから発火。
機体に穴が空き、身体が外へ投げ出されます。
サムにしがみついたものの手を離してしまい、飛行機の翼に身体を切断され死亡。
映画『ファイナル・デッドブリッジ』の感想【ネタバレあり】
新ルールが物語に効果的に作用していましたね。
まずロイが身代わりになったことで生き残ったネイサン。
死を回避したと思いきや、最後にしっかり回収するあたりがさすがです。
まさかロイはいつ死んでもおかしくない状態だったとは…(笑)。
次に死を回避しようとモリーを襲うピーター。
FBI捜査官を殺してしまうのは予想外でした。
序盤はあんなに仲よかったサムとピーターが命を奪い合う展開は切ないですね。
シリーズではめずらしい人間同士の闘いでした。
そしてラストの180便はもう全部持っていかれた感がありますね。
最高のラストでした。
まさかの!180便!!1作目につながった!!!(歓喜)
本作はシリーズ1作目の前日譚だったんですね。
たしかに今までだと180便の事故をヒントに”死の予兆”を回避していましたが、本作ではその話がまったく出てこないんですよね。
そういうことかと納得しました。
あと、今回はキャラクターもいい感じに際立っていました。
アイザックとデニス部長のキャラがかなりいいですね。
もう少しアイザックを見ていたかったので、結構早い段階で死んでしまったのは残念。
なんでアイザックは女性が途切れないんですかね?
エンドロールで過去の死亡シーンが流れるのもかなりアツいです。
シリーズ5作目なのでネタ切れになるかな?と正直思っていたのですが、大満足でした。
映画『ファイナル・デッドブリッジ』まとめ
映画『ファイナル・デッドブリッジ』のあらすじと登場人物の死因をネタバレありで紹介しました。
ストーリーの大枠は変わらないながらも、新たな見どころが満載の本作。
『ファイナル・デスティネーション』シリーズファン歓喜の演出がまた最高です。
約90分でバラエティ豊かな事故死をサクッとたのしめる作品でした。